第27回次世代医工学研究会 2020.12.7 (13:00-17:00) 
(参加費無料)


会場:オンライン開催(Webex)

発表について

<招待講演>(30分・2名)


伊藤大知 先生(東京大学大学院医学系研究科 教授、同大学院工学系研究科 教授(兼担))

○発表演題
"Injectableハイドロゲルを用いた癒着防止材・止血剤・ドラッグデリバリーシステムの開発"

○講演者紹介
伊藤先生は、化学工学を礎とし、生物工学・材料工学を両輪に据えることで新規医用材料の創出へと精力的に取り組んでおられます。臨床医学の要請に応えるべく、特に高分子材料を中心に、材料の開発、機器設計、臨床応用を目指した研究と幅広く展開しておられます。本講演では、再生医療・薬物徐放担体・腹膜癒着防止材・止血材など、幅広い医療ニーズが期待されるinjectableハイドロゲルを中心に、医用材料の開発と応用についてご講演頂きます。

稲穂健市 先生(東北大学研究推進・支援機構URAセンター 特任准教授、弁理士、米国公認会計士)

○発表演題
"アカデミアにおける特許"

○講演者紹介
稲穂先生は、知的財産権(特許権、商標権、著作権等)の啓発活動をライフワークとしておられる知財のスペシャリストです。執筆活動も精力的に行われており、代表的な著書として『ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ』(楽工社、2020.8)(最新刊)や、『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書、2017.2)、『こうして知財は炎上する ― ビジネスに役立つ13の基礎知識』(NHK出版新書、2018.8)が挙げられます。本講演では、アカデミアの悩みの種でもある知財とその戦略について基礎から解説して頂けます。


<一般発表について>


○一般発表者はフラッシュプレゼン(2-3分)とポスター発表(30-40分)を行います(発表時間は発表者数により変更予定)。ポスター発表については仮想空間でのアバターを用いたツール(下図)を使用します(東北大学甲斐先生が作成したプログラムです)。ロールプレイングゲームのように会場を動き回ることができ、気になったポスター(番号の書かれた看板)に近づくと内容が大きく表示されます。チャット機能を使ってポスター発表者に質問やコメントができる他、周りの人とも意見交換できます。

(オンライン発表ツールのイメージ。東北大学のプレスリリースより引用)


<一般発表者(名前順)>


猪瀬 朋子 先生 (京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点)
"単一細胞内視鏡法を用いた単一細胞内抗がん剤物質検出"

潮田 亮 先生 (国立がん研究センター 先端医療開発センター 新薬開発分野)
"レドックス制御を介した小胞体恒常性維持機構"

内田 智士 先生 (京都府立医科大学 大学院医学研究科 医系化学)
"mRNA architectonics"

宇都 甲一郎 先生 (物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点)
"形状記憶培養基材を用いた細胞の動的構造センシング機構の解明"

大澤 重仁 先生 (東京理科大学 理学部第一部応用化学科)
"銅錯体を側鎖に導入した高分子鎖"

小俣 大樹 先生 (帝京大学 薬学部 薬物送達学研究室)
"血液脳関門オープニングに向けたマイクロバブル内包ガスの最適化"

甲斐 洋行 先生 (東北大学 材料科学高等研究所(AIMR))
"マイクロウェアラブル材料の研究開発"

北山 雄己哉 先生 (大阪府立大学 工学研究科 物質・化学系専攻)
"人工抗体ナノ粒子を用いた血中プロテインコロナ制御"

金 水縁 先生 (理化学研究所 生命機能科学研究センター)
"一分子イメージングによるバイオ分析"

合田 達郎 先生 (東洋大学 理工学部生体医工学科)
"細胞pH摂動の現状と可能性"

河野 裕允 先生 (立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構)
"組織滞留性の向上を目指した磁性化間葉系幹細胞の作製"

佐藤 悠介 先生 (北海道大学大学院 薬学研究院)
"ゲノム編集タンパク質搭載脂質ナノ粒子の開発とHBV抑制効果の検証"

曽宮 正晴 先生 (大阪大学 産業科学研究所)
"細胞外小胞の内包物放出を定量化するアッセイ系の開発"

髙島 大輝 先生 (国立がん研究センター 先端医療開発センター 新薬開発分野)
"アルファ線放出核種アスタチン-211結合抗組織因子抗体の前臨床試験"

内藤 瑞 先生 (東京大学大学院 医学系研究科疾患生命工学センター)
"化学修飾核酸のユニット型ポリイオンコンプレックスの安定化効果"

中瀬 生彦 先生 (大阪府立大学 大学院理学系研究科)
"サポリン毒素の細胞内移行機序の解明と薬物送達への応用"

西口 昭広 先生(物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点)
"生体組織接着性材料の開発"

林 光太朗 先生 (ナノ医療イノベーションセンター)
"カチオン性ポリアミノ酸とsiRNAの相互作用"

蛭田 勇樹 先生 (慶應義塾大学 理工学部)
"温度応答性高分子を用いたがんセラノスティクスへの応用"

堀口 諭吉 先生 (東京医科歯科大学 生体材料工学研究所)
"機能性界面付与による微粒子計測技術のパフォーマンス制御"

馬渕 洋 先生 (東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
"幹細胞老化を制御し隊5"

三浦 理紗子 先生 (京都大学大学院 工学研究科 物質エネルギー化学専攻)
"抗原提示細胞標的化多糖ナノゲルの設計とがん治療ワクチンへの応用"

森 健 先生 (九州大学大学院 工学研究院 応用化学部門)
"双性イオンポリマーに対する抗体産生"

矢野 公義 先生 (広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 細胞分子生物学研究室)
"細胞老化におけるMDM4選択的スプライシングを介したスプライシング因子PRPF19の役割"

山田 直生 先生 (防衛医科大学校 生理学講座)
"微弱光による長時間PDTの実現に向けた光増感剤の開発"

山本 佑樹 先生 (広島大学大学院 医系科学研究科 細胞分子生物学研究室)
"老化関連マイクロRNAの抗腫瘍薬への応用"

吉冨 徹 先生 (物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点)
"血管新生を促進するG-カルテットDNAアプタマーの選抜と機能評価"